努力値、種族値、個体値とは何か?


努力値、種族値、個体値とは?

 努力値、種族値、個体値とは簡単に言うとポケモンの隠しパラメーターです
 これは各ポケモンのステータスをバラけさせるように設定されているもので、
 全てポケモンの強さに影響を与えています
 なのでこれらを無視した育て方では強いポケモンを育てることは絶対に出来ません
 まず、そもそもポケモンのパラメーターはどのように決められるのか、という所からいきましょう
 ポケモンのパラメーターの数値が決められる数式は

  HP = ((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×レベル)÷100)+10+レベル
  HP以外のステータス = ((((((種族値×2) + 個体値 + (努力値÷4))×Lv)÷100)+5)×性格補正)
 (小数点をは出た時点ですぐに切り捨てます。切り上げないように)

 となっています。実際最初にみただけではまだ分からないでしょう
 さてこの数式を分かる為に次にどのように努力値、種族値、個体値は決めていかれるのかを説明します。


努力値の決められ方


 まず努力値からいきます。努力値はポケモンを倒すごとに手に入れられるレベルアップとは無関係な経験値と思ってください
 例えばジグザグマを倒すと素早さに対しての努力値1ポイントが手に入ります
 それ以外にポチエナを倒すと攻撃に対しての努力値1ポイント、ケムッソを倒すとHPに対しての努力値1ポイント、
 ギャラドスを倒すと攻撃に対して努力値2ポイントが手に入ります
 これらのポイントを稼いでいくと一つのパラメーターにつき最高255ポイント溜まります
 しかし全パラメータで溜められる合計ポイントは510と二つのパラメーターを満たすところまでしか溜めることが出来ません
 ちなみにこの状態がカイナシティの市場にいるがんばりやさんの娘さんからがんばリボンをもらえる状態です
 ただし、計算式から見ると、パラメーター的に努力値252の時と252の時の数値が一緒ということが分かります
 なので一つのパラメータの努力値が252まで溜まったたら、別のパラメータの努力値を252溜め、
 最後に残った6ポイントを他のパラメーターに振り分けることが出来ます
 さらに各パラメーターの数値を上げる道具(マックスアップやタウリンなど)を使ってあげると、
 そのあがるパラメータに対して努力値10ポイントが手に入ります
 しかし、合計100以上溜まるとその道具はそのポケモンに対して使えなくなります。
 さらに、強制ギプスをつけていると素早さ以外の努力値が、ポケルス状態(治った後でも)ならば、
 全部のもらえる努力値が2倍になります。しかもそれらは重複することが出来ます
 なので、これらのことから考えると攻撃努力値を252にするにはタウリンを十個使った後、
 強制ギプスをつけたうえ、ポケルス状態にしてポチエナを38体倒せばなります
 ちなみにどんなポケモンを倒したらどんな努力値ポイントが手に入るかはポケモン別獲得努力値表を参照にしてください
 さて次は種族値についてです。


種族値の決められ方


 種族値(または固有値)はポケモンの種類別で決められています
 例えばジラーチの種族値は

  HP100 攻撃100 防御100 特攻100 特防100 素早さ100

  となっています。それに対してメタグロスは

  HP80  攻撃135 防御130 特攻95  特防90  素早さ70

 というふうにジラーチとは異なっています
 さらにサマヨールは以下のようになっていて、どれも全部違います

  HP40  攻撃70  防御130 特攻60  特防130 素早さ25

 ちなみにこ種族値は全ポケモン共通でおなじメタグロスでも全員うえの種族値となっており、
 違う種族値を持つメタグロスは存在しないのです
 このポケモンはどんな種族値なのかはポケモン別種族値表を参照にしてください
 最後は厄介な個体値です


個体値の決められ方


 個体値は各ポケモンに出会ったときに(タマゴから生まれてきたポケモンはタマゴを受け取ったときに)決められます
 個体値は一度決まると二度と変更が出来ないパラメーターです
 個体値は0〜31までの数値で決められています。数値が高ければ高いほど強く育っていきますが、
 逆に低ければあまりそのパラメーターは伸びにくいです
 最終的にどの位の差が出るのかというと、同じ性格のキモリ、努力値の配分を同じで、
 HP個体値が0と31のポケモン2匹を100レベルまで育てた後、
 その二体のHP比べてみると31もの差が出てきます
 このことから個体値ももの凄くパラメーターの高さに絡んでいることが分かります
 ちなみに個体値の数値はタマゴから生まれたポケモンの場合、
 ある3つのステータスが両親のポケモンからそれぞれランダムで1〜2つずつ遺伝します
 例えば各個体値の数値が
 HP24 攻撃30 防御10 特攻13 特防1  素早さ26
 というバルビートと各個体値が
 HP10 攻撃6  防御31 特攻16 特防25 素早さ15
 というイルミーゼがいます。そのバルビートとイルミーゼを育てやさんに預け、
 タマゴを受け取ります。そうするとこんな個体値のイルミーゼが生まれくることがあります
 HP16 攻撃30 防御0  特攻28 特防1  素早さ15
 イルミーゼの赤と水色で書かれた数値に注目して、両親の個体値と見比べてください
 赤文字でかかれたところの数値はバルビートから、水色でかかれた数値はイルミーゼから遺伝されています
 ちなみにときたま遺伝されるステータスが3つではなく2つとなるケースがあるみたいです
 これはバグによって起こったもので、説明がかなり厄介なので詳しいことはここでは割愛させていただきます
 このバグはエメラルドでは取り除かれていますのでエメラルドの方はご安心を
 何の個体値の数値が遺伝されるかは全くのランダムなので予想する事は出来ませんのであしからず


まとめ


 ポケモンの隠しパラメーターである努力値、種族値、個体値がどれほどパラメーターの高さに関わっているのか分かりましたか?
 それでは早速最初に上げた数式を解いてみましょう
 全努力値、個体値が0というメタグロス100レベルがいるとします。こいつのHPを算出してみましょう
 まず数式にメタグロスの努力値、固有値、個体値を当てはめていきましょう。そうなると

  HP=((((80×2) + 0+ (0÷4))×100)÷100)+10+100

 となります。それを解いていくとまず一番内側にあるカッコ内の式を解いていくと

  =(((160 + 0+ 0)×100)÷100)+10+100

 となります。さらに解くと

  =((160×100)÷100)+10+100

  =(16000÷100)+10+100

  =160+10+100

  =270

 となってHPが270であるということが分かります
 これで説明は以上です